当院の痙縮に対する治療法はボツリヌス療法とリハビリテーション(運動療法、装具療法)がありますが、今回はボツリヌス療法について紹介します。
ボツリヌス療法は過緊張が認められる筋にボツリヌス毒素製剤を筋注します。ボツリヌス毒素製剤は神経筋接合部に作用し、筋緊張を改善します。作用は局所的で臨床効果はおおむね2~3日で現れ、1~2週間で安定した後、3~4カ月程度持続します。
◎ボツリヌス療法(ボトックス注射)とは |
ボツリヌス療法とはボツリヌス箘が作り出す天然のタンパク質を有効成分とする薬を筋肉内に注射する治療法です。主に筋肉を緊張させている神経の働きを抑える作用があります。 |
ボツリヌス療法の効果 |
1.手足の筋肉が柔らかくなり、動かしやすく |
2.関節が固まって動きにくくなったり、変形するのを防ぐことが期待できます。 |
3.手足の筋肉のつっぱり(痙縮)を和らげることにより、痙縮による痛みを緩和する効果が期待できます。 |